バリ島の学校リストを眺めていると、聞き慣れない言葉が並びます。ネイチャースクール、プロジェクトベース、モンテッソーリ、ワルドルフ、ネオヒューマニズム。同じ「インター校」でも、中で起きていることはまったく違います。名前の意味が分かるだけで、学校選びは驚くほど楽になります。
バリ島に多い4つの系統
ネイチャースクール/プロジェクト型
教科書と時間割ではなく、実際の課題からカリキュラムを組む方式です。川の水質を調べ、生ゴミから堆肥を作り、竹で構造物を建てる。グリーンスクールが世界的に知られる系統で、バリ島にはこの流れを引く学校が複数あります。知識を覚える力より、問いを立てて動く力が育ちます。テスト重視の環境から来たお子様には、最初の数ヶ月は戸惑いがあることも。
モンテッソーリ
子どもが自分で活動を選び、自分のペースで深めることを軸にした教育です。教室には教具が並び、教師は教えるより観察して環境を整える役に立ちます。バリ島には国際モンテッソーリ協会(AMI)で訓練を受けた教師陣を持つ学校があり、月額11万円前後から、年間60万円台の学費水準の園も存在します。集中して一つのことに向かうタイプのお子様と相性がよい傾向です。
シュタイナー(ワルドルフ)
発達段階に沿って学ぶ内容を決め、芸術・手仕事・リズムを教育の中心に置きます。低学年では文字より先に物語と手を動かすことを重視し、メディアとの距離も意識的に取ります。バリでは、この考え方に島の哲学トリ・ヒタ・カラナ(神・人・自然の調和)を重ねる学校があります。早期の学力よりも、感性と生活の質を選ぶご家庭に向いています。
インクルーシブ教育
発達に多様性のあるお子様を、分けずに同じ教室で受け入れる方針です。言語療法士やカウンセラー、学習支援スタッフが常駐する学校がバリ島には複数あります。日本で「合う場所がなかった」というご家庭からのご相談が、実際にいちばん切実な形で届く領域です。
学校を見に行くとき、確認したい3つの問い
一つ。「うまくいっていない子」に何が起きるか。どんな教育方針も、順調な子には機能します。差が出るのは、つまずいたときの対応です。誰が気づき、誰が動くのかを聞いてください。
二つ。教師はどのくらい続けているか。オルタナティブ教育は教師の力量に依存します。離職率が高い学校では、方針が看板だけになりがちです。
三つ。日本語を話す家庭がどのくらいいるか。多すぎても少なすぎても課題があります。お子様の性格に合う密度を、実際に見て判断してください。
進学と、日本に戻ることについて
オルタナティブ教育で気になるのが出口です。ネイチャースクール系でもIGCSEやIBディプロマを併走させる学校があり、大学進学のルートは確保されています。ただし学校によって差が大きいため、中高の年齢で選ぶ場合は必ず修了資格を確認してください。
日本の学校に戻る場合、義務教育年齢なら公立校への編入は可能です。学習内容の空白は生じるため、滞在中に日本語と国語をどう続けるかを先に決めておくのが現実的です。
言葉より、教室の空気
この記事で系統を整理しましたが、実際に決めるのは説明ではありません。教室に入ったときの空気、子どもたちの声の出し方、先生の目線の高さです。同じ「モンテッソーリ」でも学校によってまるで違います。
バリ島の学校見学は、通訳つきで手配できます。1日で2〜3校まわるご家庭も多くいます。
よくある質問
バリ島のオルタナティブ教育にはどんな種類がありますか?
ネイチャースクール/プロジェクト型、モンテッソーリ、シュタイナー(ワルドルフ)、インクルーシブ教育が主な系統です。同じインターナショナルスクールでも教育の中身は大きく異なります。
オルタナティブ教育でも大学に進学できますか?
できます。ネイチャースクール系でもIGCSEやIBディプロマを併走させる学校があります。ただし学校ごとに差が大きいため、中高の年齢で選ぶ場合は修了資格を必ず確認してください。
日本の学校に戻ることはできますか?
義務教育年齢のお子様は帰国後に公立校へ編入できます。学習内容の空白は生じるため、滞在中の日本語・国語の学習をどう続けるかを渡航前に決めておくことをおすすめします。
系統の違いから、お子様に合う学校へ。
「うちの子はプロジェクト型が合うのか、モンテッソーリなのか」。性格と今までの学び方を伺って、候補を絞ります。見学ツアーの同行(通訳つき)、出願、ビザ・住まいまで日本語でサポートしています。
※本記事は2026年7月時点の一般的な整理です。各校の教育方針・修了資格・支援体制は年度により変わります。詳細は各校の公式情報をご確認ください。
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